グーグルの公式ページによると、Google検索の結果表示で、関連する推奨検索キーワードの提示や内容表示などを改良したと発表しました。
Two new improvements to Google results pages
具体的には、次の2点。
1."principles of physics"(物理学の原理)などのキーワード検索のように、 "angular momentum"(角運動量)・"special relativity"(特殊相対性理論)・"big bang"(ビッグバン)や"quantum mechanic"(量子力学)といった、期待されていると予想する検索キーワードを一覧で推奨・表示します。
2."spice market review shrimp starter dessert"のように3キーワード以上の長いキーワード検索の場合、要約として掲載する文章の行数に融通性を持たせ、内容が判断できそうな長さまで表示するようになりました。また、指定のキーワードが要約中に強調表示されます。
通常の日本からのGoogleへのアクセスでは、現時点でこれらの機能(サーチエンジン?、表示系の処理?)への反映はできていないようで、日本での検索ページの下部にある「Google.com in English」のリンク先からの検索で確認できます。
所で、関連キーワードを提示する事は、サジェスト機能でもできています。こちらはGoogle検索へのキーワード集計から推奨キーワードを選んでいるようですが、今回の場合はコンセプト・マップ(こちらを参照)のようなキーワードと関連用語のリンク体系を用いているようです。
尤も、マイクロソフトのLive Searchでは、既に検索結果のページに関連キーワードを表示するのに同じ様な考え方が導入されています。
Live Searchで「日本一高い山」をキーワード検索してみると、
検索結果の右に、「関連する項目の検索」が表示されて、「日本一高い山」というキーワードに対して、興味を沸かせる関連キーワードを提示しています。所謂、“セマンティック”な考え方(言葉の意味を理解した上で対応するという事か?)が入れられています。
また、「日本一の山」とキーワード検索すると、「関連する項目の検索」には、「富士は日本一の山」という情報まで提示しています。
“セマンティック”というには未だ初歩なのでしょうが、検索には今後このような考えが導入されて、欲しい情報を容易に得られるように早くなって欲しいものです。
日本語の場合は、(中国語などでも同じ・・・?)日本語の連続したキーワードを如何に分解、活用できるかが有効な情報を見つける大きな要素になります。これは検索で指定するキーワードの問題だけでなく、蓄積文書(文章)からキーワードを抽出する時点でも課題になります。
しかし、Google検索などでは不十分なようです。以前の投稿でこの辺の状況を紹介しています。
中国産の検索サイト「Baidu」の日本語版が正式スタート、検索機能を比較評価【2008年01月26日】