ツアー最終日の8日目は、エジプト考古学博物館見学。前回はガイドによるツタンカーメン王の秘宝以外の展示品についての投稿でした。
今回は、ツタンカーメン王の秘宝について。ツタンカーメン王の秘宝は殆どがカイロ博物館にあり、2階スペースのかなりの広さをもっています。ガイドによるとここ以外では、王家の谷の墳墓にミイラ自体と棺の一部、ルクソール博物館に「木製の牛の頭部(一部金箔、目は水晶との事)だけのハトホル神」だけとか。
フロアー地図
ツタンカーメン王(Tutankhamun)の解説は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照(英語版はこちら)。
ツタンカーメン王の秘宝の数々は、TVなどで映像でよく放映されています。黄金のマスク(Funerary Mask of Tutankhamun)[特にビデオはこれ]、黄金の内棺(Innermost Coffin)、黄金の玉座(The Golden Throne)、カーの立像(Ka Statues of Tutankhamun)、アヌビス神(Portable Anubis Shrine)、カノポス容器(Canopic Chest)といった所でしょうか。各々名称の部分は写真にリンクしています。
棺は下の図ように何重にもなっています。
外側の箱型棺は金箔木製で、これ。7号室(通路)付近にあります。
これの内側の箱型棺も並べられていました。何れも王家の谷の墳墓には分解・組立てられて(組立て位置を示す印もあったとか・・・)入れられたそうです。
人型棺(第1棺、第2棺)も、黄金のマスクと同じ第3号室に展示してありました(第3棺は墳墓にある)。
カノポス容器(Canopic Chest)はカノポス壺(Canopic jar)を入れていますが、カノポス容器自体は更にカノポス櫃(ひつ、Canopic Shrine)に入れられていたそうです。
The canopic shrine
側面のレイアウトでは神々が手を広げて四方を守るようにしていますが、なんと当時の人々の気持ちを良く表している事か・・・・
その他、日々の生活で使っていた品から、装飾品、戦闘時の品(戦車など)、ゲーム盤まであります。
さて、ハワード・カーター(Howard Carter)が、カーナヴォン卿(正式には、ジョージ・エドワード・スタンホープ・モリニュー・ハーバート、George Edward Stanhope Molyneux Herbert, 5th Earl of Carnarvon)の支援で、ツタンカーメン王の王家の谷にある墳墓を発掘していますが、その記録写真を(独占的に)撮っているのがハリー・バートン(Harry Burton)。
発掘品の写真やその当時の人々・状況を撮った写真(当時はモノクロ)はこちら。
その内の幾つかを掲載しておきます。
Burton Photo. No. P0015
Burton Photo. No. P0064
Burton Photo. No. P0129
Burton Photo. No. P0246
Burton Photo. No. P0540B
Burton Photo. No. P1588