ツアー4日目午前はアスワンからルクソールへ移動しましたが、その途中でコム・オンボ神殿とエドフのホルス神殿を見学。
まず、コム・オンボ(Kom Ombo)神殿。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の解説はこちら(英語版が詳しいです)。
コム・オンボ神殿のレイアウトは、このようになっています。Google Earthの写真の位置で左下から入りました。
コム・オンボ神殿は、古代エジプト神話における隼の頭のハロエリス神(ホルス神の地域名)とワニの頭のセベク(Sebek)神に捧げられ、珍しい二重構造を持っているとの事で、左右対称に建設されて(向かって左がホルス(Horus)神、右がワニの神セベクに捧げられているとの事)いて、至聖所も2つあります。
ホルス神についてはこちらを参照。
セベク神についてはこちらを参照。
ここでもレリーフが素晴しい。
コム・オンボ神殿は、新王国時代のトトメス3世が造った建造物の跡地に、プトレマイオス(Ptolemaios)6世が建てた神殿を更に増改築しています。ガイドによると、プトレマイオス朝のファラオ(ギリシャ人)は、自らの「エジプト化」という融和策を取り入れて、神殿にそれを願うレリーフとか。
左から3人目の王が神々から祝福されている図。左右の神々の手が王の肩に載せられていたり、王との間に神がいると前に立つ神の肩口から手が伸びていたりと、神々と親しい(神々に祝福されている)事を示すレリーフとして印象的。
「プトレマイオス朝(Ptolemaic dynasty)」についてはこちらを参照。
ガイドの説明では最左端はクレオパトラ(Cleopatra VII)のレリーフとか。
「クレオパトラ7世」についてはこちらを参照。
ワニの頭のセベク神のレリーフ
セベク神のエリアにある「ハトホル女神の小礼拝堂」と呼ばれる所には、ワニのミイラが安置されてます。「ハトホル女神の小礼拝堂」の写真を撮り損ねましたので、ここを参照。
イムホテプ(?)と医療機器のレリーフ
既に各種医療機器が使われていた証(写真右端)。ガイドによると、頭部の壁面が無くなってしまった人のレリーフは、イムホテプとの事。イムホテプは、古王国時代のジェセル王の宰相、トート神の神官、サッカラの階段ピラミッドの設計した建築家、内科医としても優れ、死後「知恵、医術と魔法の神」として神格化された程ですから、そう考えるのが自然かもしれません。
イムポテプ(Imhotep)についてはこちらを参照。
トート(Thoth)神についてはここを参照。