書き尽くせない程ありますので、今回はまず全体行程と全体の印象を投稿してから、順次にテーマ毎・遺跡毎に報告していこうと思います。
成田からの出国ですが、エジプト航空の直行便で約15時間ほど掛かりました。帰国便も同じくエジプト航空の直行便ですが、偏西風に乗ったからなのか12時間程で着いてしまいました。
航路は中国(本土)を北京・ゴビ砂漠北辺上空経由で横切り、カスピ海上空・トルコを通ってカイロに入りました(帰国はほぼその逆)。中東地域(エジプトは普通アフリカ地域とされていますが・・・・)に行くのも初めてですから、この航路も初めての経験です。
エジプトツアーの訪問地は、出発前の投稿で概略を示しています。
ツアー最初の日はピラミッド見学。午前はクフ王・カフラー王・メンカフラー王のギザ・三大ピラミッド地域、午後はサッカラ・ダハシュールのピラミッド巡り。階段ピラミッド・屈折ピラミッド・赤のピラミッドそしてクフ王のピラミッドに至る、ピラミッド建設のアイディア・技術の歴史を知るルートでもありました。
残念な事に、当日のカイロ(ギザを含め、サッカラ・ダハシュールも)地域は強風、三大ピラミッドやスフィンクスはあまりスッキリとした写真にはなりませんでしたし、ダハシュールでは赤のピラミッドから屈折ピラミッドを見るのも(スッキリした天気であればハッキリ見えるはずが)薄っすらといった具合(行程の都合上で屈折ピラミッドの近くには行けず)。実際にも、その日のカイロからルクソールへの飛行機は砂嵐で運行が5~6時間停止されたとの事。ガイドブックでは3月末~5月は砂嵐になるという事でしたが、こんな事も当然(!?)あるのでしょうし、ガイド・添乗員からすると、「こんな程度は砂嵐ではなく、砂嵐になれば1m先が見えなくなる」との事。
ツアー2日目はカイロから飛行機でアスワンに行き、アスワン・ハイ・ダムを見てアブシンベルへ。
アスワンからアブシンベルまでは約280kmもあり、長距離になると観光バス(バンも含む)はコンボイという隊列(といっても車間をとっているので1台で走っているようでしたが)を作って走ります。その為に、特定の場所に決まった時間に集合します(1日に2~3回しかないようです。我々は11:00集合のコンボイに入りました)。最前列と最後列の車両には警官が乗るとの事。後半の日程でカイロからアレキサンドリアへ行く(約220km)際は、コンボイを組みませんでしたが、実際に我々のバスに警官が乗り込みました。
アスワンからアブシンベルへは、ほぼ真直ぐ砂漠の中を突っ切るという感じの景色でした(この日の朝が早かったので、睡眠には良かったですが・・・・)。
実際にルクソール事件のような事が起こる状況には無いとの事ですが、観光立国のエジプトとしては安全さを示すデモンストレーションの意味があるかもしれません。勿論、観光地でも警官が目立ちました(日本であれば警備員という位置づけでしょうか)。しかし、盾を立てて銃身の長い小銃を構えているのを見ると、最初は違和感を覚えたものです。
アブシンベルでは当然アブシンベル神殿(大神殿、小神殿)を見学。アブシンベル宿泊なので、更に、夜の「音と光のショー」と次の日に朝日が昇るのを見るというフルコースでした。
ツアー3日目はアスワンに(再びコンボイを組んで)戻って、フィラエ神殿(イシス神殿)を見学し、ファルーカという帆掛け舟でナイル川遊覧をしながら(この日はあまり風がなく、引っ張ってもらう事がありましたが・・・・・)、優雅に夕食のレストランとホテルへ。
さて、ツアー4日目はアスワンからナイル川沿いをルクソールに向けて進みました。途中、コム・オンボ神殿とエドフのホルス神殿を見ながら、ルクソールのカルナック神殿を見る神殿巡りの一日(近くにあるルクソール神殿は、翌日の午後に見学)。
アスワンからルクソールへのルートはクルーズ船の運行があり(我々は乗りませんが)、途中の観光地毎にクルーズ船が重なるように係留していたのが印象的でした。
ツアー5日目はルクソール西岸の王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿の見学。王家の谷では、ツタンカーメン王の墓にも入れました。この時期は発掘の時期では無いとの事ですが、何か緊急プロジェクトだとかで、ある墓の入口近くで発掘作業をしていました。
ツアー6日目はルクソールから飛行機でカイロに戻って、市内のモスクと市場を見学し、その後直ぐにバスでアレキサンドリアへ。
ツアー7日目はアレキサンドリア市内の遺跡群を見学、この時ににわか雨。ツアー1日目の強風(砂嵐?)とあわせ、ガイドにとっても10日間のツアーで両方があった事は記憶になく珍しいとの事。午後は再度カイロまでバスで戻り、夕方にナイル川のディナークルーズでベリーダンスを楽しみました。
ツアー8日目はエジプト考古学博物館の見学。3時間の見学でしたが、やはり時間が足りません!
ミイラ室に入れたのですが、残念ながら2つある内の1つは工事中で、それがラムセス二世などの主要ミイラのある方でした・・・・!
そうは言っても、ツタンカーメン王の副葬品は素晴しい! 王位が短くても(若くして急死であったようですが)これだけのものが墓に入れられていたのであれば、最盛期のファラオの(特にラムセス二世のように長く王位にいた場合の)副葬品はいかばかりか・・・・・
ツアーの前半に歴史的に重い地域・遺跡が多かった事もあり、(朝が早い日も多く)疲れたという印象がありますが、後半は慣れも手伝って楽しい旅になりました。
ツアーの同行の人とのコミュニケーションでも、話題豊富。メキシコ・マチュピチュに行った時の体験談とか、夢のある仕事のアイディア議論とか、ガイドから出された歴史的な謎解きの議論とか・・・・
上に名前を挙げなかった遺跡も多数あり、これから順次に、テーマ毎・遺跡毎にガイドから聴いた(そして確認した)「最新情報」も含めて投稿していこうと思います。
ラベル:古代エジプト