2008年12月14日

グーグルが「Google Chrome」を製品版としてリリース、これを機にブラウザの課題についてまとめ

グーグルが12月11日に「Google Chrome」を製品版としてリリースしました。公式ブログ参照。





ダウンロードページはこちら




既にインストール済みであれば、「Google Chromeについて」からアップデートできます。



Webブラウザは、これまでは主にマイクロソフトのIE(Internet Explorer)とMozillaの「Firefox」でしたが、アップルの「Safari」とグーグルの「Chrome」の参入によって、競争が激しくなってきています。
これを機会に、ここ1年で話題となっている(なっていた)事を、キーワードとして挙げてまとめておくと、
  • プライベートブラウズ(ポルノモードとも言われます)
  • ブラウザ標準への準拠(CSS 2.1サポート、対HTML 5)とIEの相互運用性
  • 性能・表示速度(特に、JavaScriptの処理)、脆弱性(セキュリティーホールの数、対応期間)
  • 各ブラウザのシェア
  • グーグルが「Chrome」を発表した背景(推測での議論)
などがあります。


機能的には、IE8β2の「InPrivate ブラウズ」の提供で、「Chrome」が「シークレット ウインドウ」を、「Firefox 3.1β2」が「Private Browsing」(未だ体験していません・・・・)を、各々開発して対抗したりしています。W3C(World Wide Web Consortium)のブラウザ標準への準拠(CSS 2.1サポート)とIEの相互運用性では、特にIEの互換モードに対する議論がありました。



表示速度については、JavaScriptの処理性能向上の成果によるようです。

2008年3月時点のSunSpider JavaScriptベンチマーク





2008年9月時点でのSunSpider JavaScriptベンチマーク
(これは特定製品説明の為のデータである事は認識してください)




時間が経てば各製品とも、急速に改善しています。今の時点で最速だと言っても、他の製品もチューニングをしてくるので、直ぐに2番手・3番手になってしまいます。

性能・速度に注目した開発努力によって、これまで(IE7→IE8/Firefox3.0)のような急激な改善は、今後あり得ないほどのレベルになっています。10秒が3秒になれば人間の感覚としてよく判りますが、3秒が1秒、1秒が0.3秒になるとインタラクティブな操作の範囲では有難味が減ります。どの製品も次の改善・拡張ポイント・謳い文句を打ち出す必要になっていると思います。

ネットワークの遅い転送スピードに対応する為に、最近のブラウザは先読みをして高速に表示しようとしており、MPU負荷が掛かって他の並行処理が遅延するようになっています。今後は性能改善を言う時には、ブラウザ単独の効果だけを強調するのではなく、クライアント(及びサーバ)全体としての効果を強調できる対策・改善ポイントにして欲しいものです。
(マルチコアなどのH/W増強の手もありますが・・・・・・これは利用者の対策)



各ブラウザのシェアの数値が種々発表されていますが、それを評価する時は次の点を考慮する必要があります。
・集計の対象地域(全世界、米国・欧州各国・日本など)
・どのサイトへアクセスしたデータを集計しているか(大手企業のウェブサイト[群]に設置したセンサー、Googe検索サービスへのアクセス、TechCrunch[ブロガー]へのアクセスなど)
・企業内のイントラネットで使われているブラウザは集計されていない事の認識
・集計期間・タイミング(新規・改訂の時期などでの試行による増加)

因みに、NIKKEIの記事によると、

2008年下半期における世界Webブラウザシェア(OneStat.comによる集計):
  1. マイクロソフト「Internet Explorer(IE)」  81%
  2. Mozilla「Firefox」            14.7%
  3. アップル「Safari」            2.4%
  4. ノルウェーOpera「Opera」       0.55%
  5. グーグル「Chrome」           0.54%

もっと時系列で集計元毎にデータを集めているのは、こちら【wikipedia】



グーグルが「Chrome」を発表した背景(製品戦略)については、推測での議論の域を出ませんが、βレベルから製品版リリースへの期間が短い(グーグルの他サービスが長すぎる?)事と絡めて、CNETの記述は直近の方向性として説得力があります。




NIKKEIの記事にもありますが、実際に「Chrome」をパソコンへのプリインストール契約を獲得する計画としています。



関連して、この投稿での指摘は示唆に富んでいると思います。

すでに速度では抜かれた?:Google Chromeはビジネスシーンで利用されるか【ITmedia】



 
posted by 鎌倉太郎 at 19:09| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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