総務省は、「本年秋を目途に運用ガイドラインを策定」する事を目標に作業を進めています。これまでの経緯については以下を参照。
フェムトセルの規制緩和は10月頃にも実現?【2008年09月13日】
今回、総務省から「フェムトセル基地局の活用に係る電波法及び電気通信事業法関係法令の適用関係に関するガイドライン(案)」に関する意見募集が行われました。
総務省の今回の意見募集は、平成20年(2008年)11月18日(火)まで。
電波法に関わる部分(つまり無線部分)ついては、既に総務省は9月3日時点で「電波監理審議会からの答申及び意見募集の結果を踏まえ、速やかに関係省令等を改正する予定」としていたので、全体説明の為のもの。主には、「フェムトセル基地局をブロードバンド回線に接続できるようにする(電気通信事業法に関わる部分)」で、技術的な部分を除いた責任関係を明確にしています。
具体的には、
- 携帯電話事業者がサービス全体について責任を負い、フェムトセル基地局をフェムトセル基地局契約者(一般利用者)の宅内等に設置する場合であっても、フェムトセル基地局は携帯電話事業者が設置する事業用電気通信回線設備とする事。
- 携帯電話事業者がフェムトセル基地局契約者等が所有する利用者宅内配線等を利用する場合でも、サービス提供主体としての携帯電話事業者の責任等を明確にする事(利用者宅内配線のIRU契約がない場合)。一般利用者側の責任範囲も携帯電話事業者から説明(契約)が必要。
より技術的な基準(携帯電話事業者とブロードバンド回線事業者及びISP間であらかじめ協議すべき事項、携帯電話事業者等から利用者に対して予め説明すべき事項、障害発生時の責任分担モデル)などについては、これまでと同様に「次世代IPネットワーク推進フォーラム」での事業関係者の協議になっていますが、こちらからも意見募集が出ています。
- 「フェムトセル基地局を利用した携帯電話サービスを円滑に提供するための運用ガイドライン(案)」に関する意見募集について
- フェムトセル基地局を利用した携帯電話サービスを円滑に提供するための運用ガイドライン(案)
こちらの期限は、平成20年11月21日(金)まで。
何れも意見を期待されているのは企業経営者・技術者ですが、意見締切り後の取りまとめ期間などを入れると12月に入ってからの集約になりそうですネ。