新しい行や列の挿入やセルの高さや幅の変更は、行や列の単位で行いますが、Zoho Sheetのマクロ機能でも、同様に指定できます。
そこで今回は、「行と列の取り扱い」です。
まず、行と列の参照です。具体的には、
- オブジェクト.Rows(行数)
- オブジェクト.Columns(列数)
行や列の参照形式は、
指定したセル範囲を含む行全体又は列全体の参照指定もできます。具体的には、
- Rangeオブジェクト.EntireRow
- Rangeオブジェクト.EntireColumn
これらに対して「Insert」メソードや「Delete」メソッドで挿入や削除を実行します。
行や列に関する各種情報も取得・設定できます。具体的には、
行番号や列番号
- Rangeオブジェクト.Row
- Rangeオブジェクト.Column
尚、表の最後のセルの行番号と列番号は、次のように取得できるので便利。
Sub RowColumnLastCell()
Dim tempRange As Range, cnt As Integer
Set tempRange = Range("B2").CurrentRegion
cnt = tempRange.Cells.Count
MsgBox "表の最後のセルの行番号 :" & tempRange.Cells(cnt).Row
MsgBox "表の最後のセルの列番号 :" & tempRange.Cells(cnt).Column
End Sub
行の高さ、列の幅
- Rangeオブジェクト.RowHeight
- Rangeオブジェクト.RowHeight = 設定値
- Rangeオブジェクト.ColumnWidth
- Rangeオブジェクト.ColumnWidth = 設定値
行や列の表示・非表示
- Rangeオブジェクト.Hidden
- Rangeオブジェクト.Hidden = True/False
行や列の幅の自動調整
- Rangeオブジェクト.AutoFit
但し、行の高さや列の幅を標準のものに戻す「UseStandardHeight」プロパティや「UseStandardWidth」プロパティは、実現できていません。
注意:これらは全て単純な構文で確認しただけです【2008年8月26日現在】。
ラベル:Zoho Sheet マクロ機能