2008年08月26日

Zoho Sheetマクロ機能の「セルの値設定・取得と編集」について


Zoho Sheetのマクロ機能でも、セルへの各種情報設定ができます。具体的には、

  • Rangeオブジェクト.Value = 設定値
  • Rangeオブジェクト.Formula = 設定値
  • Rangeオブジェクト.FormuraR1C1 = 設定値

セルの値・数式の取得は、上記の設定値を除いた形式になります。尚、MS-Excelと同様に、「.Value」を省略して、「Rangeオブジェクト = 設定値」と記述できます。


  • Rangeオブジェクト.AutoFill 書込み先

も可能ですが、連続したデータの入れ方の指定(コピー、連続データ、書式のみ、など)はできません。指定の形式上は文法エラーになりませんが、全て既定値での処理になります。



セルの編集においても、セル範囲へのセルの削除・挿入・切り取り・コピー・貼り付け・クリア・結合・結合解除ができます。具体的には、

  • Rangeオブジェクト.Insert
  • Rangeオブジェクト.Delete
  • Rangeオブジェクト.Clear
  • Rangeオブジェクト.Contents
  • Rangeオブジェクト.ClearFormats
  • Rangeオブジェクト.Cut Destination := 貼り付け先
  • Rangeオブジェクト.Copy Destination := 貼り付け先
  • Rangeオブジェクト.Paste Destination := 貼り付け先
  • Rangeオブジェクト.Merge
  • Rangeオブジェクト.UnMerge

などのメソッドが使えます。但し、
①「.Insert」で挿入後のセルにどのセルの書式を適用するかのxlFormatFromRightOrBelowは不可で、xlFormatFromLeftOrAboveの処理となります(文法上もエラーになりません)。
②「.Paste」で、「Link:=True/False」は指定できません。
③「.Merge」と「.UnMerge」は、横方向のみです(Zoho Sheetでの現状での実現範囲)。
④「CutCopyMode=True/False」は、文法上のエラーにはなりませんが、「False」の処理がされません。元々、コピー元のセル範囲(MS-Excelではブリンクする)を維持する事はできません。

また、PasteSpecialは実現できていません。



セルにコメントを指定する事ができます。具体的には、

  • Rangeオブジェクト.AddComments テキスト
  • Rangeオブジェクト.ClearComments


コメントオブジェクトに対する図形指定の「Shape」プロパティ、表示/非表示の「Visible」プロパティは実現できていません。


posted by 鎌倉太郎 at 06:58| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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