Zoho Sheetのマクロ機能でも、セルへの各種情報設定ができます。具体的には、
- Rangeオブジェクト.Value = 設定値
- Rangeオブジェクト.Formula = 設定値
- Rangeオブジェクト.FormuraR1C1 = 設定値
セルの値・数式の取得は、上記の設定値を除いた形式になります。尚、MS-Excelと同様に、「.Value」を省略して、「Rangeオブジェクト = 設定値」と記述できます。
- Rangeオブジェクト.AutoFill 書込み先
も可能ですが、連続したデータの入れ方の指定(コピー、連続データ、書式のみ、など)はできません。指定の形式上は文法エラーになりませんが、全て既定値での処理になります。
セルの編集においても、セル範囲へのセルの削除・挿入・切り取り・コピー・貼り付け・クリア・結合・結合解除ができます。具体的には、
- Rangeオブジェクト.Insert
- Rangeオブジェクト.Delete
- Rangeオブジェクト.Clear
- Rangeオブジェクト.Contents
- Rangeオブジェクト.ClearFormats
- Rangeオブジェクト.Cut Destination := 貼り付け先
- Rangeオブジェクト.Copy Destination := 貼り付け先
- Rangeオブジェクト.Paste Destination := 貼り付け先
- Rangeオブジェクト.Merge
- Rangeオブジェクト.UnMerge
などのメソッドが使えます。但し、
①「.Insert」で挿入後のセルにどのセルの書式を適用するかのxlFormatFromRightOrBelowは不可で、xlFormatFromLeftOrAboveの処理となります(文法上もエラーになりません)。
②「.Paste」で、「Link:=True/False」は指定できません。
③「.Merge」と「.UnMerge」は、横方向のみです(Zoho Sheetでの現状での実現範囲)。
④「CutCopyMode=True/False」は、文法上のエラーにはなりませんが、「False」の処理がされません。元々、コピー元のセル範囲(MS-Excelではブリンクする)を維持する事はできません。
また、PasteSpecialは実現できていません。
セルにコメントを指定する事ができます。具体的には、
- Rangeオブジェクト.AddComments テキスト
- Rangeオブジェクト.ClearComments
コメントオブジェクトに対する図形指定の「Shape」プロパティ、表示/非表示の「Visible」プロパティは実現できていません。
ラベル:Zoho Sheet マクロ機能