2022年05月03日
地球観測衛星「Aqua」が観測した、カナダとグリーンランド南西部の間に位置するラブラドル海の上空に一列に並ぶ平行で長い積乱雲
こちらは地球観測衛星「Aqua(EOS PM-1)」に搭載したMODIS(Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer)が観測した、カナダとグリーンランド南西部の間に位置するラブラドル海(Labrador Sea)の上空に一列に並ぶ平行で長い積乱雲の画像です。これは「水平対流ロール(Horizontal convective rolls、Horizontal roll vortices、Cloud streets)」と呼ばれます。

春は海氷が融ける時期ですが、陸上の氷は未だ多く残っています。2022年4月19日に観測した上掲の画像では強く冷たい風が南東に向かって吹いている為、乾燥した冷たい空気が暖かい海で海水の水分を上昇させて雲を形成します。上昇気流と下降気流により対流が各所で生じる事で平行で長い雲になっています(こちらを参照)。
Twitterに投稿された写真「立山黒部アルペンルートの"雪の大谷"」
4月28日時点で最高地点の高さは17mとの事です。