米国NASAのホームページに時々大地と空が織りなす絶景を映像として掲載する事があります。今回紹介するのはこちら。
スエズ運河の大型コンテナ船離礁で潮位の効果
こちらの記事によると、スエズ運河で座礁し、航路をふさいでいた大型コンテナ船「EVER GIVEN」の離礁には、(他の作業結果も大きな要因となっているでしょうが)満月の大潮による潮位が効果を及ぼしたようです。29日昼頃(現地時間)の潮位は、3月で最も潮位の高くなる日で、早朝の干潮時との差が1.7mもあったとの事。
3月23日朝の座礁時の潮位も最悪のタイミングだったようで、3月で最も潮位が低いのが前日の3月22日でした。勿論気象条件も日本でなら「非常に強い風」とする風速20m以上となっていました。船舶の大きさと気象条件・潮位を考慮した運航条件の見直しが必要のようです。
日本語の字幕のあるYouTube動画(245) - 「大量絶滅が今度起きる時は?」
チャンネル「Kurzgesagt – In a Nutshell」や「TED」などテーマの解説をするYouTube動画では、動画中の解説音声は英語でも、YouTubeの機能を活用して字幕を付けてくれます。それらの動画は内容的に範囲の幅も広く有益な(時として思いがけない)コンテンツなので、日本語の字幕を選べる動画を紹介していきます。
今回はチャンネル「TED-Ed」のこちら(「大量絶滅が今度起きる時は? ― ボース、 デミックとプリチャード(When will the next mass extinction occur? - Borths, D'Emic, and Pritchard)」)。YouTube動画の設定では、「字幕」表示をオンにし、字幕が英語であった場合には言語を「日本語」にしてください。
(英語でも、日本語でも)字幕の切替えが早過ぎる事もあります。その場合には動画設定の「再生速度」を変更してください。
綺麗な銀河・星雲(1536) - 紫外線データから初めて本質が見えたレアな銀河「UGC 1382」
最初は典型的な楕円銀河(Elliptical galaxy)と考えられていました(下掲の左)。偶然にGALEXのデータから渦巻き状の腕を持つ事が認識できました。
「UGC 1382」の大きさは天の川銀河の7倍以上もあり、これまでに発見された孤立円盤銀河の中では最大級です。
このような銀河ができた経緯は次のようではないかと考えられています。
最初は、ガスと暗黒物質(Dark matter)に支配された小さな銀河群があった。その後、渦巻き状の腕を持たない円盤状の回転銀河であるレンズ状銀河(Lenticular galaxy)が近くに形成された。小さな銀河がそのレンズ状銀河の周りを回るようになり、最終的に現在のような広い円盤状になった。
2021年03月30日
4月の「SpaceX Crew-2」受入れで、ISSで「SpaceX Crew-1」の接続位置を変更へ
米国NASAのこちらの記事によると、日本時間4月5日19:29~20:15(現地時間:4月5日6:29 a.m. から 7:15 a.m.)に、JAXAの野口聡一宇宙飛行士を運んだクルードラゴン「SpaceX Crew-1」の接続位置を変更する作業を行います。
現在の「SpaceX Crew-1」は国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)の結合モジュール「ハーモニー(Harmony、Node 2)」(こちらを参照)の「Node 2 Forward(PMA-2)」に接続されていますが、「Node 2 Zenith」に移動します。
「ハーモニー」には多くのモジュールが接続できます。実際に「Node 2 Port」には日本実験棟(Japanese Experiment Module、JEM)「きぼう(Kibō)」(こちら)が接続されています。
接続位置の変更目的は、4月22日(現地時間)に打上げるクルードラゴン「SpaceX Crew-2」を受け入れる為です。
「SpaceX Crew-2」にはJAXAの星出彰彦宇宙飛行士が搭乗する事になっています。また、「SpaceX Crew-1」は4月下旬から5月上旬にISSを離れて地球帰還する予定ですから、ISS上で日本人宇宙飛行士が並んでいる写真を見る事ができるでしょう。
ラベル:クルードラゴン SpaceX Crew-1
大地と空が織りなす絶景(481) - 偶然に撮れたSLとカラスの構図
Twitterアカウント「Kogame(@TauonQ)」によるSLとカラス(サムネイル・クリックで拡大):
カラスを撮ろうとしていたら、偶然にもSLも撮れたとの事。この構図はこの時しかない(計画できない、スケジュールできない)というタイミングを上手く捉えています。
世界初の船舶トンネルの建設について、ノルウェー運輸省から許可
こちらの記事によると、ノルウェー沿岸管理局(Norwegian Coastal Administration)はノルウェー王立運輸省(Royal Norwegian Ministry of Transportation)から「スタッド船舶トンネル(Stad Ship Tunnel)」の建設開始許可証を受け取りました。
未だノルウェー国会の承認が必要ですが、長年計画してきたトンネルが2022年着工に向けて進み始めました。順調にいけば2025年/2026年に完成できるだろうとの事です。
グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクション(675) - カナダに存在するサスカチュワン川がサスカチュワン州のカンバーランド湖に注ぐ三角州
グーグル地図はある時点の地球の景色をそのまま伝えてくれます。その景色は上空から見ると造型が不思議なものに見えたり、そのものに対する考え方を変えさせるなどの力があります。グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクションを載せていきます。今回はカナダに存在するサスカチュワン川(Saskatchewan River)がサスカチュワン州のカンバーランド湖(Cumberland Lake)に注ぐ三角州(River delta)(こちら)。
グーグル地図:
スエズ運河の運航が再開
2021年03月29日
スエズ運河で座礁した大型コンテナ船が29日、離礁したとの報道【再改訂】
記事にあるような「船体の向きは運河に沿ってまっすぐに直った」状態ではないものの、「ライブ船舶マップ(MarineTraffic)」(こちらで紹介しています)によるとほんの僅かですが動いているようです。
こちらのツイートによると(当時強風という気象状況があったようですが・・・)操船に苦労していたようです。気象状況による運航判断が正しかったかは別問題ですが・・・
なるほど、スエズ運河でのコンテナ船は、こんな具合に航行して座礁したのね。割と早い時点で舵がおかしかったようだ。pic.twitter.com/dIEJXYDYXt
— 咲村珠樹@C98 5月4日西P-19b (@SabreF86) March 27, 2021
【改訂】 2021年03月30日 07:20 離脱後で位置固定
2021年03月29日 追記
2021年03月29日 追記