2019年08月08日

日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」


昨日(7日)上野・国立博物館で開催している特別展「三国志」(開催期間:~9月16日。2019年10月1日~2020年1月5日に九州国立博物館)に猛暑の中行ってきました(こちら)。

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日中文化交流協定締結40周年記念と謳っていて、2009年に「三国志」に登場する英雄の一人である曹操の墓「曹操高陵(西高穴2号墓)」の発見公表という話題性を捉えています。

横山光輝による日本の漫画『三国志』の影響もあるのか、夏休み中の小中学生なども多数観覧していました。解説に漫画『三国志』のセリフ・場面を取り入れるなどの工夫もしていました。

更に川本喜八郎人形美術館所蔵の人形を多数並列展示していました(こちらは「諸葛亮」)。

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日本で小説や漫画などで人気な物語としての「三国志」を、三国時代などの文物・発掘品などで時代背景・文化などについて確認したり見直そうという企画でもあります。

今回に限り、映像以外は写真撮影できるので掲載しておきます。

さて、展示物は多岐にわたります。曹操・劉備孫権という三国時代の中心的英雄に加え、周りを固める一人である関羽の像がこちらです。

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後漢時代の有力者の墓に副葬品として納められていた儀仗俑(こちら):

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後漢時代の石碑の一部破片(こちら):

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三国時代の武器展示コーナーでは、「三国志演義」にある「10万本の矢の調達」(「草船借箭の計」)の話し(こちらも参照)からこんなデザインにしていました。

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三国時代を戦の流れとして追うよりも、魏・蜀・呉のある程度安定した時代背景において、三国各々に特徴的な風土を持っていたという事をテーマとしているようです。


魏の古墳から発掘された「方格規矩鳥文鏡(ほうかくきくちょうもんきょう)」(こちら):

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蜀南部の豪族達の経済力が窺える「提梁壺(ていりょうこ)」(こちら):

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呉の上流層に好まれた焼物「神亭壺(しんていこ)」(こちら):

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「舞踏俑」(こちら):

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貴石を象嵌し、金粒細工を施した「金製獣文帯金具(きんせいじゅうもんおびかなぐ)」(こちら):

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落ち着いた時代も長く続かず、蜀が魏・呉の連合軍に敗れ、魏は晋(西晋)となり、後に呉を滅ぼして三国時代の終焉と統一を果たします。


西晋時代の貴族が頭にかぶる冠につけた蟬の飾り「蟬文冠飾(せみもんかんしょく)」(こちら):

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後漢末期から三国時代を経て西晋成立期までの中国古代史(西暦200年頃から300年ぐらいまで)の勉強になりました。



ラベル:三国志 三国時代
posted by 鎌倉太郎 at 20:56| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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