昨日(7日)上野・国立博物館で開催している
特別展「三国志」(開催期間:~9月16日。2019年10月1日~2020年1月5日に九州国立博物館)に猛暑の中行ってきました(
こちら)。
日中文化交流協定締結40周年記念と謳っていて、2009年に「
三国志」に登場する英雄の一人である
曹操の墓「曹操高陵(
西高穴2号墓)」の発見公表という話題性を捉えています。
横山光輝による日本の
漫画『三国志』の影響もあるのか、夏休み中の小中学生なども多数観覧していました。解説に漫画『三国志』のセリフ・場面を取り入れるなどの工夫もしていました。
日本で小説や漫画などで人気な物語としての「三国志」を、
三国時代などの文物・発掘品などで時代背景・文化などについて確認したり見直そうという企画でもあります。
今回に限り、映像以外は写真撮影できるので掲載しておきます。
さて、展示物は多岐にわたります。曹操・
劉備・
孫権という三国時代の中心的英雄に加え、周りを固める一人である
関羽の像が
こちらです。
後漢時代の有力者の墓に副葬品として納められていた儀仗俑(
こちら):
三国時代を戦の流れとして追うよりも、魏・蜀・呉のある程度安定した時代背景において、三国各々に特徴的な風土を持っていたという事をテーマとしているようです。
魏の古墳から発掘された「方格規矩鳥文鏡(ほうかくきくちょうもんきょう)」(
こちら):
蜀南部の豪族達の経済力が窺える「提梁壺(ていりょうこ)」(
こちら):
呉の上流層に好まれた焼物「神亭壺(しんていこ)」(
こちら):
貴石を象嵌し、金粒細工を施した「金製獣文帯金具(きんせいじゅうもんおびかなぐ)」(
こちら):
落ち着いた時代も長く続かず、蜀が魏・呉の連合軍に敗れ、魏は晋(
西晋)となり、後に呉を滅ぼして三国時代の終焉と統一を果たします。
西晋時代の貴族が頭にかぶる冠につけた蟬の飾り「蟬文冠飾(せみもんかんしょく)」(
こちら):
後漢末期から三国時代を経て西晋成立期までの中国古代史(西暦200年頃から300年ぐらいまで)の勉強になりました。
posted by 鎌倉太郎 at 20:56| 神奈川 ☁|
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