2018年02月08日
「SS-520」5号機の打上げ成功で、今後は日本のベンチャーによる超小型ロケットに期待
米国スペースX社(Space X)はファルコンヘビー(Falcon Heavy)でロケットの巨大化を指向し成功していますが(こちらを参照)、日本では2月3日に超小型ロケット「SS-520」5号機の打上げ及び衛星の軌道投入に成功しました。記録としてこちらの動画を掲載しておきます。
「実際に人工衛星を打ち上げた史上最小のロケット」の記録を更新した事になります。
世界中で超小型ロケット「超小型衛星打上げ機(Small-lift launch vehicle)」を開発しています。特に注目されているのが「エレクトロン(Electron)」ロケット(液体燃料)です。
「エレクトロン」は低軌道へ400kgのペイロードを投入する能力があり、1回の打ち上げ費用は500万米ドル(5.5億円)未満にする予定との事。一方、「SS-520」ロケット(固体燃料)は低軌道に4kg程度の衛星を打ち上げる能力で、開発費も含めた打ち上げ費が約4億円との事なので、コストの更なる低減は必須になると思われます。
コスト低減には、打上げ機体(ロケット)の回収・再利用、製造(量産化、3Dプリンタ利用、民生品利用)コスト、整備・運用コストなど多面に関係し、課題は非常に多いと思います。また搭載する衛星のサイズ・重量のニーズの把握(分野の選択?)も必要です。
キューブサット(CubeSat)の規格化したサイズに限定するなど、搭載する衛星側の工夫・制約も行われるでしょう。
近い将来、日本の超小型衛星が、日本のベンチャー製ロケットで打ち上げられる事を期待したい。
今週の4K映像(182) - スイス・ピラトゥス山(Pilatus)からのパノラマ
グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクション(269) - 米国ユタ州のソルトレイクシティ近くにある露天掘り「ビンガム・コッパー・マイン」
グーグル地図はある時点の地球の景色をそのまま伝えてくれます。その景色は上空から見ると造型が不思議なものに見えたり、そのものに対する考え方を変えさせるなどの力があります。グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクションを載せていきます。今回は米国ユタ州(Utah)のソルトレイクシティ(Salt Lake City)近くにある銅鉱床の露天掘り「ビンガム・コッパー・マイン(Bingham Canyon Mine、Kennecott Copper Mine)」(こちら)。
グーグル地図: