2017年05月31日

ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきた


昨日(5月30日)に東京都美術館で開催してるブリューゲル「バベルの塔」展(開催期間:2017年7月2日)に行ってきました。




ブリューゲル(Pieter Bruegel the Elder)の「バベルの塔(The Tower of Babel)」は、旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔で、天に届く塔を建設しようとして神の怒りに触れ、それまで人間は1つの言葉を話していたのに言葉が通じなくなり、実現できなかったという神話からきています。



早速、作品がこちら





かなり高精細ですが、約60㎝✕74.5㎝の油彩画です。画像をズームして100%サイズで300×400pixelにすると下の様になります。



絵画の中に1400人ぐらい描かれているとかで、精細に描く超絶技巧には驚きました。多くの画家がバベルの塔を描いていますが、バベルの塔を壮大なスケールで描くようになったのはブリューゲル以降なのだそうです。

先行して同じテーマを描いた「The (Great) Tower of Babel」(114 cm × 155 cm)があります。こちらは今回の展示作品にはありませんでした。

別のカタログによると、東京藝術大学の「Arts & Science LAB.」でこの展示会の開催期間に合わせて、「バベルの塔」の立体化などの展示をしているそうです。今回はカタログに気が付かずに見る事ができなかったので、別件を作って見に行きたいと思っています。



お目当てはこれだけでしたが、今回の展示会で教えられたのは、ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch)というブリューゲルに影響を与えた人がいた事。ヒエロニムス・ボス「奇想の画家」として、こちらのような動物を疑似化して(時として醜く)描いて、人間の心情を風刺的なテーマとしています。




ブリューゲルの時代は格言・教訓を絵画化する事が良く行われたそうで、ブリューゲルも版画(エッチング)「大きな魚は小さな魚を食う」(こちら)や「野ウサギ狩り」(こちら。狩人の後ろに忍び寄る人物・・・)といった作品を多数残しています。




この流れの中で「バベルの塔」を見ると納得します。



posted by 鎌倉太郎 at 21:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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目覚めの一時を今日はこちらの高精細映像でお楽しみください。PC環境において最適な画質に設定し全画面で視聴してください。



 
posted by 鎌倉太郎 at 06:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記-四季を彩る風景 | 更新情報をチェックする

グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクション(182) - イングランドの丘陵地帯に画かれた地上絵・ヒルフィギュア「Osmington White Horse」 


グーグル地図はある時点の地球の景色をそのまま伝えてくれます。その景色は上空から見ると造型が不思議なものに見えたり、そのものに対する考え方を変えさせるなどの力があります。グーグル地図が捉えた自然とその上の生物・人工物・アクションを載せていきます。今回は英国南部ドーセット州のウェイマス(Weymouth)にある白馬の地上絵・ヒルフィギュア(Hill figure)「Osmington White Horse」(こちら)。


グーグル地図:





 
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