上野公園内にある国立西洋美術館(National Museum of Western Art)で開催している「クラーナハ展―500年後の誘惑」(開催期間:2017年1月15日まで。国立国際美術館で2017年1月28日~4月16日)に行ってきました。
ルーカス・クラナッハ(Lucas Cranach the Elder)は、現在のドイツに生まれたルネサンス期の画家です(お断り:名前は参照資料での発音表現を尊重しています・・・)。宗教改革で知られるマルティン・ルター(Martin Luther)と同時代であり、その考えに賛同し彼とその家族の肖像画を多く残しています。大きな絵画工房を構えて大量生産し、書籍の印刷所などの経営にも成功した事業家でもありました。
クラーナハについてはこちらの情報が役立ちます。出品作品についてはこちらを参考にしてください。今回の眼目はクラーナハの多くの作品が一堂に集められた事と修復を施したばかりの作品「ホロフェルネスの首を持つユディト(Judith with the head of Holofernes)」(こちら。但し、現状のwikipediaの画像は修復前の状態)でした。
Lucas_Cranach_d.Ä._-_Judith_mit_dem_Haupt_des_Holofernes_(Staatsgalerie_Stuttgart).jpg (1576×2308) via kwout
今回の展示がこちら。
クラーナハの作品は多くの画家が技能や構図の理解・習得の為に模倣したようで、そんな作品も展示していました。皮肉や滑稽さを持つ作品の他、工房を継いだ同名の息子も画家なのでその作品もありました。
尚、公園のイチョウは大分落葉しています(こちら)。
【改訂】 2016年12月07日 23:20 他場所開催情報